妙見寺について


妙見寺は、有馬三山と呼ばれる「湯槽谷山、灰形山、落葉山」の一つ、落葉山の頂上にあり、日蓮宗のお寺として多くの方にお参り頂いています。

本尊は、明治6年(1873年)に、愛宕山山麓より移されてきた『福徳開運北辰妙見大菩薩尊像』です。妙見大菩薩は、後小松天皇の勅にて、有馬郡鎮護として、至徳二年(1385年)に室町幕府三代将軍の足利義満公から金剛寺の第八世日近上人に託されたものです。

阪神大震災にも見舞われましたが、多くの方々の支援で立て直すことができ、今も、有馬の街並みを見下ろす落葉山から、社会全体の幸せを祈り、見守り続けています。


有馬で一番静かなお寺

妙見寺は、有馬温泉バスターミナルから30分ほど歩いた静かな場所にあり、鳥の声を聞きながら有馬の街並みを見下ろす絶景スポットです。特に秋の紅葉の時期は赤、黄、様々な色が映え楽しませてくれます。ハイキングコースとして訪れる方もおられ、自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。

また、妙見堂までの参道には、昭和の初めに建立された西国三十三所めぐりの石佛があります。

西国三十三所は、第65代天皇の花山天皇が巡礼し、大きな法力を身に着けたという観音霊場です。近畿地方と岐阜県にあり、この三十三所の観音菩薩を巡礼礼拝すると、現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされています。

「西国三十三所の観音菩薩を巡礼したいけれど、遠くてなかなか行けないから、近くに同じような令状が欲しい」という要望を受け、作られたものです。石佛を確認しながらの道のりもまた一興かと存じます。

妙見寺の様子です。

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今を生きることを伝える日蓮宗

妙見寺は日蓮宗に属しています。

日蓮宗は、自然災害や争乱などが相次ぎ混乱を極めた鎌倉時代に日蓮聖人が広めました。

人々の苦しみを取り除き、社会全体が幸せになるように願った日蓮聖人は、来世ではなく""今を生きる""ことの大切さを説き、幾多の困難に見舞われながらも、お釈迦さまの教えを日本全国に広めていきました。 

「今を生きる」ことの大切さを改めて考えることは、現代にも通じます。 

妙見寺は、お参り下さる方々が「今を生きること」を見つめる場になりたいと考えています。